密輸入で遠い国からやってきたコウメ
お話担当:コツメカワウソ担当ふじうそ
密輸者の荷物と一緒にシンガポールからやってきたコウメ。
海遊館にきた生物はまず検疫を行います。
検査をするためにはコウメを捕まえなくてはなりません。
嫌なことをするのは通常、担当飼育員と獣医の仕事。でも、私以外の係員が「コウメが人間を嫌になってしまったらいけない。だから、その役は俺らがやるよ」と嫌な役を引き受けてくれたのです。
それ以来、彼らはすっかり「嫌な人」、私だけが「いい人」になってしまい、「嫌な人」が部屋の扉を開けただけでコウメは物陰に隠れる事態に…。(引き受けてくれたみんな、ごめん、ありがとう!)
あれからもうすぐ15年ですが、今も、コウメは私の顔を見るとキュイキュイ鳴いてくれます。新しい担当者にも「コウメの声が自分たちの時と違いますね!」と言われます。
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検査が終わったものの、パートナー選び、出産と様々な出来事が…。
その間には突然の病気、回復もありました。
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